豊森とは
地域の中で暮らしの足元を見つめ
人と人、人と自然を結びつけるためのプロジェクト
*豊森なりわい塾は2022年5月で終了いたしました。
たくさんのモノや便利さを追い求めつづけているうちに、ふと気がつくと私たちは、
自然を生かした暮らしの「豊かさ」が見えなくなってしまいました。
自分の田畑でお米や野菜をつくり、川魚や野草を楽しみ、薪や炭で暖をとり、流域でつながる。
その土地の自然の恵みに 支えられた暮らしの知恵や技に触れたとき、
そこに、これからの生き方へのヒントがあることに気づかされます。
山里からは自然や暮らしの知恵をまちに伝え、まちに住む人は、暮らしの中に森を育てる。
木の家や家具から、それが育った森がみえる。食卓から、山や田畑やつくった人の顔がみえる。
山里が元気になり、まちが変わり、森が笑う。
そんな「循環(つながり)」が、そこで生きる人たちの「なりわい」を支えられたら…
森を暮らしとつなぐ
森を仕事とつなぐ
森とまちをつなぐ
「つなぐ」人になろう
私たちが考える「豊かさ」はここから生まれます。
その実現をめざすプロジェクト、それが「豊森」です。
実施体制
豊森は、一般社団法人おいでん・さんそん、豊田市、トヨタ自動車株式会社、特定非営利活動法人地域の未来・志援センターの4者による官民の共働事業です。
豊森実行委員会
委 員 長 | 澁澤 寿一 | (認定NPO法人共存の森ネットワーク 理事長) |
委 員 | 鈴木 辰吉 | (一般社団法人おいでん・さんそん 代表理事) |
駒宮 博男 | (NPO法人地域再生機構 理事長) | |
中川 恵子 | (NPO法人地域の未来・志援センター 理事) | |
大洞 和彦 | (トヨタ産業技術記念館 館長) | |
松原 真 | (豊田市 企画政策部 企画課長) | |
豊森なりわい塾事務局
一般社団法人おいでん・さんそん
豊森なりわい塾とは
豊森なりわい塾は、公募で塾生を募集し、農山村をフィールドに、実際「あるく・みる・きく」ことを通して学び、いっしょに、これからの生き方、働き方、社会のカタチを考える塾です。
(Youtube動画説明)
こんな事を身につけます
◆暮らしを創る力
地元の方たちや、山里に移り住んだ先輩たちとの交流を通して、自然の恵みを生かし地域に寄り添った暮らしがどんなものなのかに触れていただきます。
◆なりわいを構想する力
地域の課題やその解決の模索を通して、新たなコミュニティビジネスを創出するヒントを得ることができます。
◆地域を支える力
地元学や聞き書きを通して、地域を知り、地域に愛着を持ち、地域に溶け込むとはどういうことか体感していただきます。
◆志をともにする仲間づくり
1年間の講座・活動をともにする事で、同じ志を持つ仲間ができます。
こんな人が塾生です
・これからの自分の生き方、働き方を真剣に考えたい人
・まちに住みながら、農山村との交流(つながり)を深めたい人
・「半農半X」的な暮らしを求めている人
・Uターン、Iターンなど、将来、田舎に住みたい人
・自然資源を生かしたスモールビジネスに関心ある人
・都市や農山村の抱える課題を学び、何か行動したい人
・いっしょに活動できる仲間を求めている人
豊森の由来
プロジェクト名の由来
トヨタ、豊田市、豊かな森。
このプロジェクトが、今後どんどん日本社会の既成概念を鮮やかに覆していけるように、気骨や馬力を込めて漢字二文字、「豊森」と名づけました。明るく美しくしぶとく燃える、炭焼き小屋で生まれた炭火のように、みんなの心を温めて、日本という国を幸せにしてくれるプロジェクトになりますように。
豊森ロゴについて
スタッフ紹介
中川 恵子
NPO法人 地域の未来・志援センター
みなさん、こんにちは!
碧南市の鋳物の町工場で育ち、大学卒業後は、「生きるとは?」「存在とは?」という哲学的命題にしばし苦しんだ後、産声を上げたばかりの、今でいうNPO「中部リサイクル運動市民の会」に遭遇。当時は、新しいことばだった「リサイクル」に、物だけでなく自然、生態系も含めたすべての循環の意を感じて活動に没頭。気がつけば28年。その間、環境雑誌の編集を20年、各種プロジェクトの事務局運営、イベント企画、ネットワークづくり、調査活動、国際協力など、いろいろ体験をしてきました。「豊森」は、新しい時代を拓く気運の煙が立ち込めているのを感じます。スタート時から事務局を担って12年…集まる人たちの志のタネが大きく成長し、文字通り「豊かな森」になるように、今後とも新体制を応援させていただきます! 名古屋市東区在住。
松本 真実
おいでん・さんそんセンター
道産子。1999年結婚を機に豊田へ。一女一男の母。医療・福祉業界⇒食育活動⇒交流館主事を経て、数年来、私こそが入塾したかった豊森なりわい塾に、ご縁ありスタッフとして参加できることは、この上ない幸運です。出逢いと学びと感動から様々な想いや実践が生まれることが、楽しくて仕方がありません!さて今期の豊森からは何が生まれるでしょうか?とっても楽しみです!!
田中 あつこ
おいでん・さんそんセンター
豊田市生まれ、大学進学をきっかけに山形へ移住、卒業後山形県西村山郡朝日町にて、廃校になった小学校を活用した「芸術を活用した多世代多分野による交流拠点」づくりの活動を行う。2011年に豊田市へ戻り、観光事業に携わりながらイベント企画、ネットワークづくり、豊田市近隣で活動する市民団体の活動支援などを行う。豊森なりわい塾7期を卒塾し、今はスタッフとして改めて豊森での学びについて考えさせていただいています。
内藤 麻美子
サポートスタッフ
静岡市出身。高校2年時に「聞き書き甲子園」(第1回)に参加し、大径木の製材の名人に取材に行きました。大学時は、聞き書き甲子園の卒業生が立ち上げた「共存の森」の活動に参加しました。そこで澁澤塾長と出会い、全国の様々な農山村地域を紹介していただき、そこに暮らす人生の大先輩達とのご縁をいただいたことが、人生の大切な糧となっています。 大学卒業後は、地元に戻って地方公務員の職に就きましたが、「共存の森」の活動でお世話になった地域の方に夫を紹介してもらい、結婚を機に退職。愛知県豊田市の山間地域にある夫の生家にて、現在は夫と息子、義両親、義祖母と同居しています。平成28~30年度までの3年間は、岡山県真庭市で実施されている真庭なりわい塾の事務局を担当しました。豊森なりわい塾には、第6期から地元の協力スタッフとして関わっています。
戸田 育代
サポートスタッフ
豊田市の山間部である旭地区に移住して11年。子ども4人と主人と暮らしています。これまで主人が豊森に呼んでいただいたり、住んでいる自治区が豊森のフィールドになったり、身近に豊森受講生がたくさんいたりと、豊森を身近に感じていました。昨年よりスタッフをさせていただけることになり、とてもうれしく思っています。受講生のみなさんと一緒にいろいろなことを感じ発見できるのが楽しみです。 出身は大分県です。祖父が炭焼きをしたり山仕事をしたりしていたのが今の自分に大きく影響しているかなと思っています。
フィールド
豊田市
豊田市(とよたし)は、愛知県北部(西三河地方)に位置する市で、中核市である。トヨタ自動車が本社を置く企業城下町として有名であり、愛知県下で人口は名古屋市に次いで2位、面積は県内で最も広い都市である。
2005年4月1日、西加茂郡藤岡町・小原村、東加茂郡足助町・下山村・旭町・稲武町を編入し、現在の豊田市となる。
下山地区では主に羽布町のみなさんにお世話になります。
《下山地区の地勢》
豊田市南東部に位置し、岡崎市、新城市、設楽町と隣接
面 積:114.18k㎡
《下山地区の地勢》
豊田市南東部に位置し、岡崎市、新城市、設楽町と隣接
面 積:114.18k㎡
足助地区では主に連谷町・五反田町のみなさんにお世話になります。
《足助地区の地勢》
面 積:193,12k㎡
《足助地区の人口》(2021.4現在)
人 口:7,311人
世帯数:2,824世帯
プログラム
第10期豊森なりわい塾
カリキュラム
- 入塾式 第1回講座
入塾式/地域をあるく・みる・きく
- 第2回講座
地域を知り、地域に学ぶ 「森林」
- 第3回講座
地域を知り、地域に学ぶ 「食と農」
- 第4回講座
お年寄りの話に耳を傾ける「聞き書き実習」
- 第5回講座
地域コミュニティ/まつり
- 第6回講座
くらし・つとめ・かせぎ/自分をみつめる
- 第7回講座
これからの幸福論/修了レポートワークショップ
- 第8回講座
修了レポート発表会/修了式
※なお上記のプログラムを予定しておりますが、変更する場合があります。
また、上記のプログラム以外にも公開講座等を予定しています。
概要
期 間:2021年5月〜2022年5月
場 所:愛知県豊田市内
定 員:20名程度
受講料:3万円(全回分)※交通費等は別途自己負担
主 催:豊森実行委員会
豊森なりわい塾 講師・ゲストスピーカー実績紹介
小田切 徳美さん 明治大学農学部 教授 | 《過去実施講座》 講演 「田園回帰―新しい地域と社会のカタチ―」 | |
塩野 米松さん 作家 | 《過去実施講座》 講演「手業の心、職人という生き方」 | |
安藤 久氏さん 林業家 | 《過去実施講座》 フィールドワーク「旭の森林見学」 | |
高山 治朗さん 旭木の駅プロジェクト 実行委員長 http://www.oiden-sanson.com/group/kinoeki.html | 《過去実施講座》 事例紹介「旭木の駅プロジェクト」 | |
林 冨造さん 豊田森林組合 代表理事専務 http://www.woodytoyota.net/ | 《過去実施講座》 事例紹介「豊田森林組合の取組」 フィールドワーク「原木市場見学」 | |
原田 裕保さん 豊田市役所 産業部長 http://www.city.toyota.aichi.jp/ | 《過去実施講座》 レクチャー 「豊田市の森のこれまでとこれから」 フィールドワーク「旭の森林見学」 | |
篠原 信さん 農研機構 野菜茶業研究所 http://www.naro.affrc.go.jp/vegetea/ | 《過去実施講座》 レクチャー「日本の食と農の現状」 | |
塩見 直紀さん 半農半X研究所代表 http://www.towanoe.jp/xseed/ | 《過去実施講座》 レクチャー「新しい生き方 半農半X」 | |
戸田 友介さん 株式会社M-easy 代表取締役 http://www.m-easy.co.jp/ | 《過去実施講座》 事例紹介 「コミュニティとくらし・つとめ・かせぎ」 | |
鈴木 正晴さん 敷島自治区 区長 | 《過去実施講座》 車座トーク 「旭を成り立たせてきた教育」 | |
早川 富博さん 足助病院 院長 http://www.jaaikosei.or.jp/asuke/ | 《過去実施講座》 レクチャー 「足助病院の取り組みと地域医療の役割」 | |
平野 彰秀さん(第一期豊森事務局) NPO法人地域再生機構 副理事長 http://chiikisaisei.org/ | 《過去実施講座》 事例紹介 「地域にとってエネルギーとは何か」 | |
丹羽 健司さん 森の健康診断、木の駅プロジェクト、シェアカフェHYAKEI非常勤店番 http://www.yamorikyou.com/ | 《過去実施講座》 実績講座 「豊田の森~素人から変わる森と暮らし~」 | |
鈴木 政雄さん 林業家、足助きこり塾 http://asukekikori.com/ | 《過去実施講座》 実績講座 「フィールドワーク『足助の森林見学』」 |
これまでの活動
2009年 | プレ講座 |
2009年 | 第一期豊森なりわい塾(全20回、卒塾生24名) 【公開講座】 「本当の幸せと地球のために〜私たち一人ひとりにできること〜」 「町や村を元気にする地元学のすすめ」 「環境に配慮した林業のありかた〜森とともに暮らす心を学ぶ〜」 「森とまちをつなぎ、日本の森林を守る 〜『天然住宅』に学ぶ地域材利用の仕組みづくり〜」 |
2011年 | 第二期豊森なりわい塾(全24回、卒塾生21名) 【公開講座】「集落の未来〜自治はどこまで可能か〜」 |
2013年 | 第三期豊森なりわい塾(全10回、卒塾生24名) 【公開講座】「集落の未来〜加子母に学ぶ地域づくり〜」 |
2014年 | 第四期豊森なりわい塾(全12回、卒塾生22名) 【公開講座】「これからの社会のカタチ〜シアワセをどこに求めるのか〜」 |
2015年 | 第五期豊森なりわい塾 (全12回、卒塾生27名) 【公開講座】 「これからの社会のカタチ〜何を大切にして生きるのか〜」 |
2016年 | 第六期豊森なりわい塾 (全12回、卒塾生28名) 【募集説明会】「塾長と卒塾生が豊森を語る!六期生募集説明会」 |
2017年 | 第七期豊森なりわい塾 (全12回、卒塾生21名) 【募集説明会】「塾長と卒塾生が豊森を語る!七期生募集説明会」 |
2018年 | 第八期豊森なりわい塾 (全12回、卒塾生22名) 【募集説明会】「八期生募集説明会」 |
2019年 | 第九期豊森なりわい塾 【募集説明会】「九期生募集説明会」 |
期間:2009年5月〜2010年12月
【基礎編】1年目(2009年5月〜2010年3月)
地域を知る力・マネジメントの基本・地域デザインの考え方を学ぶとともに、セルフデザイン講座を通して自分たちが何を目指したいのかを見つめなおしました。講座公開も同時に開催し、豊森の考え方に関心を持つ地域の方々に、広く参加して頂きました。
【実践編】2年目(2010年3月〜2010年12月)
関心テーマ・意向の近い人たちが集まって、グループワークを通じて、各自のテーマを掘り下げて行きました。同時に、共通講座として、全員共通で学ぶ講座も開催しました。
期間:2011年4月〜2013年3月
活動フィールドとして豊田市旭地区に入らせていただき、地元学や聞き書き実習など、さまざまなカリキュラムを実施させていただきました。また、講座の中で地元の方たちに来ていただき、講師としていろいろお話を聞かせていただくなど、地元の人たちの多大なご協力をいただきました。
期間:2013年6月〜2014年3月
第三期では、旭地区のうち伊熊、惣田、杉本の3 集落にご協力いただき、フィールドワークを行いました。講座の中で地元の方たちに来ていただき、講師としていろいろお話を聞かせていただくなど、地元の人たちの多大なご協力をいただきました。また、第三期では、従来通りに加え、とくに将来、I・Uターンで田舎に移住したい人を前面に出して塾生を募集しました。
期間:2014年5月〜2015年3月
豊森なりわい塾では、第二期より、豊田市旭地区(旧東加茂郡旭町)をフィールドとして講座を実施してきま した。 第四期では、旭地区の5 自治区のうち築羽自治区に属する伊熊、惣田、旭八幡、日下部の4 集落にご協力 いただき、地域を知り、地域に学ぶフィールドワークを行いました。
期間:2015年5月〜2016年3月
豊森がスタートして丸7 年が経ちました。毎年、いろんな塾生のみなさんに出会うことを楽しみにしていますが、五期生は、とくに20 代、30 代の若い男女の方々が多く、我々事務局もよい刺激をいただきました。
期間:2016年5月〜2017年3月
期間:2017年5月〜2018年3月
期間:2018年5月〜2019年3月